クリスマスになると思い出す私の「ニガイ」思い出
どこに行っても
クリスマスツリーが素敵に
飾られていて
目移りしちゃいますね。
このクリスマスの時期になると、
思い出す「ニガイ」体験があります。
私がウエディングプランナーとして
活動していた時、
クリスマスシーズンに
結婚式を挙げたい、と
申し込まれたカップル。
「会場をクリスマス装飾で
埋め尽くしたいんです。」
聞けば、ご新婦様が
家中をクリスマス装飾で
デコレーションをしたことが
家族との一番の思い出だ、
というのです。
しかし、打ち合わせが進むにつれて
予算が厳しい、とおっしゃって
時間をかけて打ち合わせをした
いろんなものを削り出したのです。
テーブルクロスも
最初は華やかな色付きのものを
選んでいましたが、
お金がかからない
真っ白のものになりました。
真っ白はそれはそれで
素敵なのですが、
コンセプトとは異なっていたのです。
結婚式が終わったあと、
お二人がご挨拶に来てくださいました。
とても満足して思い出話しを
聞かせてくださったのですが、
「やっぱりあのテーブルクロス、
キャンセルしなきゃよかったです」
とおっしゃったのです。
お二人は、決して
私をせめていたわけではなく、
あくまでもご自身のご判断に
後悔をされて、
その言葉をおっしゃっていました。
それでも、私はその言葉を
とても重く受け止めたのです。
なぜなら、私はお二人が
お気に入りのクロスを
キャンセルされた時、
迷ったのです。
キャンセルを
止めるべきかどうか。
でもお二人にとって
予算は大事な問題です。
予算を削ることに一生懸命に
なられていたお2人を目の前に
とても
「いや、このクロスは
キャンセルしないほうがいいです」
と言えなかったのです。
しかしながら、
やっぱりやっておけばよかった、
と後悔しているお二人。
お二人が、特にご新婦様の
実現したい最初の想いを
私は聞いていたにもかかわらず、
目の前の問題に振り回されている
お二人に、
キャンセルしないほうがいい、
なんて言ったら、
どう思われるだろうか？
という恐れがあって、
チキンな私は言えなかったのです。
それ以来、
わたしは、
新郎新婦が最初におっしゃった想いを
最後まで責任を持って実現することを
とても大事にするようになったのです。
そもそも、
どんな想いだったのか？
これは、今でも生きる上で、
とても大事にしている考え方です。
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